昨今のニュースの中で、音楽家と称して国営放送でも特集されるほど、持ち上げられた人が、実は自分で作曲していなかったと言う話が話題ですね。
私は、音楽のことや作曲のことは、全く判りませんが著作権のことや耳の聞こえない障害者が作曲している!と言うような、あからさまなでっち上げで注目を集めようとした、某とかいう人物の神経の図太さに驚きを隠せません。
幸いというか、私はその人の音楽をほとんど耳にしていないようなので「騙された!」と言う感覚はありません。しかし、国営放送の取材時によく検証もせずにテレビの電波で無料広告のお手伝いまでしていた人たちには、センセーショナルな内容は必要無いのでドキュメンタリーとして質の高い番組内容と、取材対象の裏付けをしっかり取ってもらいたいと思います。
この話から、有る漫画家から有名なビジネスマンの著作本が実は、ゴーストライターの手によるものであると暴露(何を今更?)していましたが、暴露した本人の思惑ほど話題にも上らなかったようですね。
どうもこの話、売名行為?と思われるほど胡散臭い話で、表紙絵だか挿絵を入れる仕事(お金)をもらっておきながら、業務上の秘密を暴露してしまい「いまさら何を言っているのだろうこの人は?」と言う感覚でとらえた人が多かったようです。
本人は、あたかも公表することが正義であるかのごとく振る舞っていましたが、全くずれた話で哀れな感じすらしました。私の中では、有名経営者の著作であるビジネスのハウツー本や芸能人などの回顧本など、本人が書いていることに期待したことなど有りませんでした。
実際、そのように著名で忙しい人たちがペンを使って、また、キーボードを叩いて文章を起こすことなど、時間的にも難しいでしょうし、正直読みにくいのではないかとも思います。ゴーストライターに書かせたと言われていましたが、プロのライターに予め約束の料金を支払い、取材した内容からしっかりと読みやすい文章を起こしてもらうことは、本にお金を出して買う人にとっては、ありがたいことです。
つまり、ビジネス本などに文学としての芸術性など求めておりません。その本を読んで知りたいのは、著者のノウハウや経験や著名人の感覚などです。無理に文章を書いてもらっても読みにくい表現だと、読み疲れてしまうので餅は餅屋で良いと思いますが、いかがなものでしょうか?
もちろん、著者の名ばかりで中身もわからない「私も読んでいないので解りません!?」というのは、ご勘弁願いたいとは思います。
皆さんの常識感では、この事件はどのように感じたでしょうか?
昨今は、インターネットでも大変多くの記事が出まわり、又、ブログ記事でも大変秀逸で読みやすく、素晴らしい内容のものが見られるように成りました。
そうした中において、偽物は立場を失い、より質の高い情報とオリジナルの視点や考えが残っていくのではないかと考えられます。インターネット創生の頃から言われていましたが、個人事業主などの経営者は、多くの情報の中から、内容をしっかりと読み取る洞察力と視点、そして注意力が益々必要になって来ることでしょう。