ABL(売掛担保融資)など資金繰りに有用な関西アーバン銀行の融資商品
大阪や神戸など関西地方を中心に展開する関西アーバン銀行は、幸福銀行と関西銀行の事業を譲渡された関西さわやか銀行が合併して誕生した大阪市に本店を構える第二地方銀行で、三井住友銀行の子会社です。
大阪府のほとんどの地域に対応しており、滋賀県内も営業区域としています。三井住友銀行が親会社なので経営基盤は盤石であり、地域の中小企業や個人事業主向けに資産運用などのアドバイスも行っています。
関西アーバン銀行におけるファクタリングの取り扱い
関西アーバン銀行では、公式ホームページにもファクタリングの記載はありません。
ただ、「アーバンでんさいネット」という電子記録債権を活用したでんさいサービスがあります。申し込みの要件など具体的な詳細は、直接関西アーバン銀行の本支店にお問い合わせください。
関西アーバン銀行の提供するABL(売掛担保融資)
関西アーバン銀行ではABLの取り扱いがあります。売掛債権や棚卸資産を関西アーバン銀行に担保として譲渡すると、融資が受けられるという制度です。
従来は活用できなかった売掛債権や棚卸資産の活用が可能になるため、第三者保証人や不動産担保に頼らない資金繰りが可能になります。
また、こうした営業資産の実態について関西アーバン銀行と共有できるので、資金調達の手段を安定的に確保できるというのもABLのメリットです。
関西アーバン銀行のABLで担保となる資産
ABLで担保にできる売掛債権は、官公庁を含む国内の事業者への売掛債権が対象になります。売掛債権には物品だけでなくサービスの提供によるものも含まれます。
具体的には、売掛金債権のほか、診療報酬債権、運送料債権なども対象です。ただ、契約前に、債権譲渡禁止特約のある売掛債権は解除しておく必要があります。
担保となる棚卸資産は、決算書に計上される資産が対象です。具体的には、原材料、仕掛品、商品仕入での在庫商品、製造業での製品在庫などです。ただし、動産譲渡登記が可能なものに限られています。
売掛債権と棚卸資産は、どちらか一方だけを担保とすることも可能です。利用前には関西アーバン銀行の審査があり、取引基本契約書、納品書、支払通知書などの売掛先との取引や実績を証明する書類が申し込み時に必要となります。
目に見える担保ではない以上、こうした確認事項がいくつかありますから、より詳細なことは関西アーバン銀行に直接問い合わせるとよいでしょう。
その他の融資商品
ほかにも中小企業の資金繰りに利用できる融資商品が用意されています。無担保型と有担保型の「ビジネスサポートローン」、信用保証協会融資、特定社債(マル保私募債)保証制度や、大阪府との連携による金融機関提案型融資もあります。
このページの↑上記の金利や限度額は記事執筆時の情報のため、
公式サイトにて最新の情報を必ずご確認ください。
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