設備資金や資金繰りに便利な大正銀行の法人融資
大阪府大阪市に本店を構える大正銀行は、設立時は関西住宅組合建築株式会社として創業され、その後、相互銀行から現在の普通銀行に転換した第二地方銀行です。
源流をさかのぼると大正時代に創業されたため、今も「大正」という名称を冠しています。
以前は三和銀行の親密地方銀行だったのが、今では三和銀行が三菱グループと合併したことにより、三菱系の銀行になっています。
相互銀行時代から地域の中小企業と強い連携があり、資金繰りをサポートする銀行として高い信頼を得ています。
大正銀行におけるABL(売掛担保融資)やファクタリングの取り扱い
大正銀行では、公式ホームページ上でABLやファクタリングの取り扱いを大々的に公表していません。関心のある事業者の方は、直接大正銀行まで問い合わせてみましょう。
大正銀行の提供するビジネスローン
多くの地方銀行ではビジネスローンを何種類も提供していますが、大正銀行では中小企業向けのビジネスローンを「まいど!大正です!」という商品に一本化しています。
このローンの対象は、大阪府内で業歴が3年以上ある事業者で、利用条件は、税金の未納がないこと、融資期間中に申告書など事業の状況がわかる資料を提出すること、経営目標シートという所定の書類を提出することなどです。
「まいど!大正です!」の融資額は、有担保の場合が5億円以内、無担保の場合が8000万円以内で、融資期間は運転資金が使途ならば7年以内、設備資金の場合が24年以内となっています(無担保は5年以内)。
地域の活性化のためのビジネスローンなので、融資の使途が、新商品の提供や販路拡大にともなう運転資金や、生産能力の向上や販売チャンネルの多様化にともなう設備資金などに限られます。
事業者が利用できる大正銀行のその他の法人融資
大正銀行のビジネスローンは上記の「まいど!大正です!」に一本化されていますが、高齢者向け福祉事業、医療機関、新規開業する医療事業者などが利用できるローンも用意されています。
高齢者の福祉事業向けのローンは「開業応援融資」といって、大阪府と連携した融資です。高齢者施設の用地取得、施設の建設資金、施設の運営資金などに利用できます。
ただし、大阪府内を拠点とする事業者であることが利用条件です。融資額は、設備資金の場合が最高5億円まで、運転資金の場合は5000万円までで、返済期間は前者が25年以内、後者が7年以内となっています。
施設資金の場合は施設を担保に設定しますが、運転資金の場合は無担保で利用可能です。
医療事業者向けのローンには、開業中の医療機関向けの「大正お医者さま応援ローン」と、独立開業や設備の更新を考える医療事業者向けの「地域医療応援融資」があります。
このページの↑上記の金利や限度額は記事執筆時の情報のため、
公式サイトにて最新の情報を必ずご確認ください。
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